reggae-soul R&B rock soul,pop,R&B

🇺🇲 サルのマスクと650万ダウンロード〜 何もしない、最高の一日——「The Lazy Song」がZ世代の夏に刺さる理由

 

 

 

 

 

2010 ,    Doo-Wops & Hooligans - Bruno Mars ,

 

 

Songwriter :   Ari Levine ,  keinan Abdi Warsame ,  Philip Lawrence ,  Petr Hernandez , 

 

 

 

⛱️

 

2010年、ロサンゼルスのレコーディングスタジオ。

 

 

その日、Bruno Marsと彼のプロデュースチーム「The Smeezingtons」は、とんでもない目標を掲げてスタジオに入った。「今日はビートルズを超える曲を作ろう。歴史に残る、魔法みたいな一曲を」——そう言い合いながらセッションを始めた。

 

しかし数時間後、何も生まれなかった。

 

疲れ果てたBrunoが、思わず口から出た言葉がある。「今日は何もしたくない。まじで何も」。

 

その瞬間、プロデューサーのAri Levineが「それ、曲にしようぜ」と言った。

 

ビートルズを超えようとして失敗した日に、650万枚を売り上げる世界的ヒットが生まれた。人生はときどき、こういう皮肉を用意している。

 

 

😴 「今日は何もしない」——そう宣言できる勇気

 

「The Lazy Song」の歌詞は、清々しいほど正直だ。

 

ソファでゴロゴロする。テレビをぼーっと見る。電話に出ない。P90Xのフィットネスビデオ? やらない。外に出る? 行かない。ただただ、何もしない一日を過ごす——それだけを、3分15秒かけて堂々と歌い上げる。

 

 

2010年当時、こんなに開き直った曲はなかった。「夢を追え」「努力しろ」「成功しろ」——そういうメッセージが溢れる時代に、Brunoは真逆のことを言った。「今日くらい、いいじゃないか」と。

 

 

この曲がリリースされた翌年2011年、全米チャートで最高4位を記録。イギリスでは1位を獲得し、Brunoは1年以内に4曲の全英1位を達成した最初のアーティストになった。27週間にわたってBillboard Hot 100にランクインし、アメリカだけで350万枚以上のデジタルセールスを記録。世界累計では650万枚を突破した。

 

「怠惰の歌」が、これほどの数字を叩き出したことの逆説が面白い。

 

 

🐒 数千ドルとチンパンジーのマスクで撮ったMV

 

 

「The Lazy Song」のMVには、もうひとつ面白いエピソードがある。

 

 

実はこの曲、最初に別のMVが作られていた。しかしBrunoはそれを見て「これは俺が想像していたものと違う」とレーベルに申し出た。普通なら却下される話だ。しかしレーベルは「じゃあ自分でやってみろ」と言い、渡したのはほんの「数千ドル」だった。

 

 

Brunoはそのお金でチンパンジーのマスクを大量に買った。

 

 

ロサンゼルスの部屋で友人たちとマスクをかぶり、2日間で撮影。12テイク撮って、採用されたのは10テイク目。編集もほとんどなし、ほぼワンショットで完成した映像が、世界中で再生されることになった。

 

ダンスグループ「Poreotics」がマスク姿で踊るあの映像——あれは、数千ドルと2日間と、仲間たちの笑いで作られた。お金をかければいいわけじゃない、ということをBruno自身が証明した形だ。

 

TikTokでもそのMVのクリップが今も使われ続け、「The Lazy Song」の動画は280万本を超えている。

 

 

☀️ Z世代の夏と「何もしない権利」

 

なぜ「The Lazy Song」は、2024〜2025年の夏にもTikTokで盛り上がり続けているのか。

 

答えはシンプルで、でも深い。

 

Z世代は「頑張ること」への疲弊を、誰よりも正直に表現する世代だ。SNSでは常に「充実した毎日」を発信するプレッシャーがある。インスタには映えるビーチ写真。TikTokには完璧なルーティン動画。でも本音は——「今日、何もしたくない」。

 

その本音を、「The Lazy Song」は14年前から代弁していた。

 

「今日はソファでゴロゴロして、テレビ見て、誰の電話にも出ない」——それをBrunoが軽やかに、しかも全力で歌い上げるから、聴いた瞬間に「そう!それ!」となる。

 

夏の昼下がり、エアコンの効いた部屋でスマホを持ちながら、何もしない幸福を楽しむ——そのシーンにこれほど似合う曲は、そうそうない。TikTokでは「怠惰な夏の一日」「ダラダラday」というカテゴリの動画でこの曲が繰り返し使われ、共感のコメントが溢れている。

 

 

🎸 Bruno Marsというアーティストの「遊び心」

 

最後に、「The Lazy Song」を通して見えてくるBruno Marsという人間の話をしたい。

 

Bruno Marsは、ハワイ生まれのエンターテイナーだ。4歳でElvis Presidentのものまねをし、子供の頃からステージに立ち続けた。デビュー前はソングライターとして他のアーティストに楽曲提供をしながら、ひたすら自分の音楽を磨いた。

 

その彼が「The Lazy Song」で見せたのは、完璧なパフォーマーとしての顔ではなく、「何もしたい」と素直に言える普通の人間の顔だった。

 

チンパンジーのマスクをかぶって友達と笑いながら撮った映像。スタジオで疲れて「今日はもう無理」と言った瞬間から生まれた曲。それがBrunoの本質だと思う——完璧さの中に、ちゃんと「ゆるさ」がある。

 

「The Lazy Song」は、Brunoが持つその「遊び心」の結晶だ。頑張ることを讃える音楽が溢れる中で、「今日くらい休んでいいよ」と肩を叩いてくれる一曲。

 

---

 

ビートルズを超えようとして、諦めた日に生まれた曲が、650万枚売れた。

 

数千ドルとチンパンジーのマスクで作ったMVが、280万本のTikTok動画で使われた。

 

何もしないことを歌った曲が、世界中の人に刺さった。

 

Bruno Marsの「The Lazy Song」は、力を抜いた瞬間にこそ、本当のものが生まれるということを教えてくれる。今日くらい、何もしなくていい。

 

 

 

 

🍍

 

広告

 

https://amzn.to/4op1Kma

 

 

https://amzn.asia/d/0ddL4Mrp

🎧 オススメ ヘッドホーン 

 

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3T6T0W+99ERJM+35HU+1ZI5R5

 

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3Z8Z7S+8DUSHE+348+1BS1AP

独自ドメインは、ネット上のわが家🏡

 

 

 

-reggae-soul, R&B, rock, soul,pop,R&B

Discover more from Music Lovers 

Subscribe now to keep reading and get access to the full archive.

Continue reading